ハワイの神話と伝説(第二章・その3)


『 ハワイの神話と伝説 』 目次  (タイトルをクリックすると各項へジャンプします。)
はじめに・・・(著者プロフィール・参考文献)
第一章 島々と人間の誕生
【1】 ハーロア(Haloa)
【2】 「メレ・ア・パークレイ(Mele A Paku'i)」より
【3】 四大神による創造神話
【4】 ペレ(Pele)による島々の創造
第二章 マーウイとヒナ
【1】 マーウイの誕生
【2】 マーウイ、島を釣る
【3】 マーウイ、空を持ち上げる
【4】 マーウイ、火の起こし方を知る
【5】 マーウイ、太陽を捕まえる
【6】 マーウイ、化けトカゲをやっつける

第二章 マーウイとヒナ
マーウイ、空を持ち上げる
* カウイキ
……マウイ島東部にある丘。
マーウイが住んでいた所と言われています。
* ハレアカラー
……「太陽の家」の意。
マウイ島の最高峰。標高3055メートル。

【 解 説 】

ハヴァイイでは、空を低い方から高い方へ、いくつかの層に分けて考えていました。マロ(19世紀の代表的ハヴァイイ学者)は、全てカヒキ(kahiki)で始まる層の名前を紹介しています。(Malo,1951,ただし原文は1839年)

 カヒキ・モエ
 (Kahiki-moe)
 ……「伏したカヒキ」の意。地平線・水平線の下、地球の表面。
 カヒキ・クー
 (Kahiki-ku)
 ……「立ったカヒキ」の意。地平線の真上。
 カヒキ・カ・パパ・ヌウ
 (Kahiki-ka-papa-nu'u)
 ……「高層のカヒキ」の意。カヒキ・クーの上。
 カヒキ・カ・パパ・ラニ
 (Kahiki-ka-papa-lani)
 ……「天空の(神の)層のカヒキ」の意。天頂よりは下の上空。
 カヒキ・カプ・イ・ホーラニ・ケ・クイナ
 (Kahiki-kapu-i-Holani-ke-kuina)
 ……「接する場所ホーラニの聖なるカヒキ」の意。天頂。
    ホーラニは神話上の地名(「高天原」みたいなもの?)。

また、空といえば人目をひくのは雲ですが、とりわけハヴァイイでは雲に強い関心が払われていたようです。というのは、ハヴァイイ語には雲を表す言葉がたくさんあって、種類によって使い分けていたからです。
「雲」一般を指す言葉としては「アオ(ao)」があるのですが、多くの場合、「アオ」と一緒くたにはせずに、形や色によって区別して呼んでいました。

 雲の名前の例
 アオ(ao)  ……雲一般。特に、上空を気流に乗って早く動く雲。
 アオクー(aoku)  ……雨雲。
 アオ・ロア(ao loa)  ……長くたなびく雲。高いところ、または遠くにある雲。層雲。
 アオ・オーノヒ(ao 'onohi)  ……虹色をした雲。
 オープア ('opua)  ……もくもくと立ち上った雲。積雲。


第二章【3】 マーウイ、空を持ち上げる  完

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